Tuesday 11 August 2009

vol.261 【micks push】 スペース推理小説 星を継ぐもの


猿が人間になったなら、なぜ今、猿と人間は共存してるのよ?




ある仮説から始まるこの本を読むと、地球上のあらゆる「矛盾」が解決してしまいそうになる。事実とフィクションが混ざり合うそれを「仮説」とすると、この物語の主人公は自分たち人間の驚くべき起源の謎にたどり着く。しかも、今現実に存在する地球と人間の歴史に関する矛盾点のつじつまがぴったりと合ってしまう。




すべてのはじまりは、月で5万年前の人間の死体が発見されたこと。彼は原始人ではなく、深紅の宇宙服を纏っていた。5万年前になぜ今と同じレベルの文明を持つ人間が存在していたのか?




作者のジェイムス・P・ホーガンは、フィクションと事実を混ぜることによって、驚愕の答えに到達している。しかもその答えは、真実ではないかとさえ思える。
この本の初版は1980年。
今2009年を生きる私たちが読んでも、違和感なし。ということは、彼の「仮説」はもしかして…。




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