Tuesday 6 October 2009

vol.288 【コラム】椎名林檎哲学


椎名林檎(または東京事変)というと、どうしても「花魁」の影がつきまとう。
彼女は元祖「新宿系」のアーティストにして、時代がさかのぼること100年以上前の江戸の女性像を垣間見せる。これは単なる私の独断的なイメージだけど。 ドラマ「大奥」や映画「さくらん」の主題歌に選ばれているのも納得。彼女の音楽は東京新宿的であるのと共に、言葉遣いが旧日本語なのだ。そこにエロスや刹那が表現されているところなどまさしく「花魁」の世界にぴったりなのである。
「修羅場」のカプリング「落日」は隠れた名曲。
この秋に「林檎哲学」を堪能してみては。





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